トイプードルの死

今回は個人的に非常につらい報告をしなければなりません。

過去のブログ「犬生30年時代!?(人生100年時代になぞらえて)」などで紹介していた愛犬(クリ)が2021年12月6日、天国へ旅立ちました。

推定14歳、死因は内臓疾患による血液の凝固によるものでした、預けていた動物病院で亡くなりました。

ペットを飼っているときは可愛いが、別れるのが辛くて次はなかなか飼おうという気持ちになれないと言われる方がいます。へえーそうなのかな、、と思っていた私。いざ自分の身になってみると痛いほど気持ちがよく分かりました。

犬の加齢スピードは人間の7倍などと言われます、動物病院へ入院させていたのですが、思い届かず寿命を迎えてしまいました。

このブログをご覧の方の中にもトイプードルや犬を飼われている人がいるのではないかと察します、みなさんの所で少しでもペットと向き合うための参考、手助けになればと今回のケースを報告したいと思います。

おかしいなと思われる兆候が出たのは亡くなる1か月半前の10月後半、毎朝ゲージがら出してやるのですが、普段であれば元気よく飛び出してきて庭を走り回るのに、なかなか出てこようとしませんでした。

仕方なく抱っこして外へ出してみても、一か所に留まってじっとしているというか若干震えています。

寒さなのか?と感じつつ大好物のパンをあげてみても、食べはしますが元気な時の勢いはありません。

それまでは特に異変という異変は感じられず、しいて言うならドッグフードを少し残すようになってきているぐらいでした、これも年をとってきているから幾分食が細くなってきているのかなという判断でした。

最初は様子を伺っていたのですが、次の日も同じような状態であったので、ようやく狂犬病注射、フィラリア予防でお世話になっている動物病院へ予約をし、診てもらうことにしました。

以下がその時の数値状況です。

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先生は何らかの原因で膵臓、肝臓に炎症が起きているとのこと、精密検査の上、異常があれば手術する方法もあるが高額になると言われました(ペット保険には加入していませんでした)、、、とりあえず処方薬で様子をみることに、飲み薬を2種類、一週間分(朝、晩用)をもらいました。

車で帰宅する際、クリを助手席に座らせるのですが、いつもならおとなしく座って乗っているのにこの時はまるで違って、立ち上がって無性に窓の外を見たがる仕草、、仕方なく窓を開けてやると身を乗り出して外の空気を嗅ぐというか景色を見つめるというか、風景を目に焼き付かせるような行動をしていたのがあの時は不思議でなりませんでした。

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家に帰ったその日から、処方してもらった薬をエサに混ぜてあげました、小さな錠剤と粉薬です、クリは何のためらいも抵抗もなく食べました。

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そんな感じで一日目、二日目と経過していくうちに次第に元気になっていくではありませんか、おお薬が効いてきたのかとホッとし、このまま様子を見てみることにしました。

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一週間薬を与えていく中で食欲もいつものようになり、走り回ったりするようになってきたので「よし、大分毛も伸びてきたようだからカットしに行くか」ということで、行きつけの美容室へその後連れていくのですが、まさかこれが最後のカットになろうとは思いもしませんでした。

ただ、確かに年は年だけど老衰になっているような動きでもないので、このまま元気になってくれるのかなと期待しつつ暮らしていました。

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ところが11月中旬になって再び調子が悪くなり、外に出たがろうとせずエサをあまり食べようとしません、そして震えの症状がありました、。ゲージの中にはペットシーツを敷いてありますが、普段は外でおしっこをするのでめったにペットシーツを汚すことはありませんでしたが、毎朝取り替えなければならなくなり、飲み水の減りも早くなりました。

そんな状態が3日程経た朝、ペットシーツに染まったおしっこの色が今までとは違った濃い茶色になっていました、亡くなる2週間前ぐらい前のことでした。

「これはまずい!」さすがに尋常ではない状態にすぐ動物病院に予約を入れました。

平日とはいえペットを連れて訪ねて来る方は少なくありません。朝からネットで予約しても5番目の診察の順番、検査をしてもらえたのはお昼前でした。

正午をまたいで血液検査の結果を見せてくれることに、そして私は愕然としました。

数値も軒並み前回と比べて悪くなっていました、まずおしっこの色からして明らかに黄疸の症状、臓器に何らかの異常があって炎症がひどくなってきている、血液の流れも悪く、血液が固まって血栓を起こし 最悪死に至るケースになる、さらに精密検査する必要があるとのこと。

そんなに悪化していたとは、、ある程度覚悟はしていましたが、さすがにショックは隠しきれません。

食欲がすでにないので点滴を打ちながら投薬を続ける必要もある、先生との面談の中でクリを入院させる決断をしました。

入院に関する諸々の契約書にサインをし、先生に預けます、実はこれが最後の抱っこになるのでした。

不安いっぱいで病院をあとにして帰宅、ずっと今までクリを預けて一晩越したことが一度もなかったので、とても寂しい気持ちになってしまいます。ただ医療機関に預けて専門的な処置をしてもらい、元気になって戻って来てほしいと祈るばかりでした。

そんな切なさの中入院2日目の夜、私の携帯に先生から電話が入ってきました。

クリの治療経過があまり芳しくないので一度病院に来て頂きたいとのこと、日時の打ち合わせをして不安な気持ちのまま向かいました。

治療室へ案内されると、宿泊用ゲージに入れられていたクリが立っていました。

後ろ足には点滴の針が刺さったまま、ゲージには酸素が送られています。

私に気づき、匂いを嗅ごうとしに来ます。

点滴のおかげか、うずくまってはいなかったものの やはり元気は無さそうでした。

先生は「投薬では改善が見られないので、明らかに内臓疾患による原因と考えられます、血糖値が低く、肝臓、膵臓の値も良くない、胆のうも異常をきたしている可能性があるが 更に調べないと分からないので、一度CTスキャンで気になる部位の細胞を取って調べてみますか」と話されました。

いろいろ考えましたが、あの時しておけば良かったと後悔したくはないと思い、引き続き預ける決断をしました。すると「ワンワン」とクリが吠えました、おそらく一緒に帰りたかったのでしょう。

もう後は先生にお願いするしかなかったのでゲージのガラス越しに手をやり「頑張れ」と声をかけて出てきました、正にこれがクリと最後の会話だったのです。

家に帰ってからもいろんなことが思い浮かび、いささか何をするにも手につきません、もちろん最悪のことも考えました、手術が必要なら、、それでダメだったらあきらめるしかないと思いましたし、余命宣告されるなら家へ連れて帰って看取ってやろう覚悟もしました。

悶々とした中、再び預けた2日目の夜、仕事中 突然先生からの電話、「クリちゃんが倒れました!すぐ来てくれますか」「!、、分かりました」仕事もほぼ終わりかけていたので急いで後片付けをし、自家用車に飛び乗りました。

職場からは車で20分ほど、到着し病室に向かうと、先生と看護師さんがクリの心臓マッサージを行っていました、しかしすでに心肺停止しており、まったく動きません、腹部の所が黄疸の症状で黄色くくすんだ斑点模様になっていました。

15分ほど経過しても変化は無かったので、先生に心臓マッサージを止めてもらうようお願いをしました。

「もはやこれまで、、」と観念、もう諦めるしかありませんでした、同時に涙がどうしても出てきてしまいます。

先生たちにお礼を述べ、クリを家に連れて帰る準備に入ります。動かなくなったクリの首元に看護師さんが院内に飾ってあった青い花を一輪添えてくれました。

「ああ、旅立ってしまったんだな、、」とじっと横絶えたクリの姿を見つめてしまいます。

先生によると、CTスキャンを終えて次の段階に進むために検査台に置いた後、しばらくして突然倒れてしまったとのことです、不思議なことにその日は朝から与えていたエサは食べていたそうです。

CTスキャンの画像を見せてもらいました、やはり膵臓、脾臓あたりに影らしきものが映っているようです、もっと発見が早ければと悔やむのですが、血液検査ではそういった箇所の異常を見極めるのは今は難しいとのことです。

死因は血液の凝固による心不全、自分なりにできることはしてあげたつもりですが、あまりの早すぎる展開が残念でなりません。

ペット用の棺もあるそうですが お断りし、毛布でくるんで持ち帰ることに、料金の支払いは後日で良いとのことです。入院から1週間やっと家に帰れるねと言うも無言のクリ君、、悲しさが増すばかりです。

帰宅し、ずっと寝起きしていたゲージへ寝かせます、つぶらな目はまぶたを手で動かそうとするも閉じようとしませんでした。

口元に大好物の食パンと水を置いてあげました、動かないクリを見つめながら今日まで幸せだったのだろうかと一緒にいた時の想い出を振り返りながら動物なのにこんなに涙が出るとは、調子が悪くなってからネット検索でいろんな情報を調べて何か手立てをとずっと考えていた毎日でしたが、もうそれも必要ありません。ただ死んでからどうしたら良いかという点で調べていくと、まず行政に届け出が必要で狂犬病予防注射の案内等の関係で30日間超えてそのまま放置しておくと、20万円以下の罰金を命じられるということ。

翌日、市役所の保健衛生課へ電話しました、すると係の方が出てきて住所、名前、鑑札のナンバーを伝えると手続きは終了、当然といえば当然ですが人間と比べるとあっけなく簡単です。

次の日、お世話になった動物病院へ今回の会計の件で連絡しました、すると宿泊費、検査費、薬代、CTスキャン使用料など合わせて約20万円ほど、、これが高いか安いか意見の分かれる所だと思います、そこまでかける必要はない、いや、もっとかけるべきだったとか様々な考え方があります。正直な所私自身、正解が分かりません、ただ一つ言えることはできる限りのことをした結果でした。  

何故こうなってしまったのかという点についても考えました。14歳という年齢のせい?食パンを毎日おやつに一切れあげていたせい?あまり散歩させず家の庭で毎日放していただけのせい?狂犬病、フィラリア予防注射以外でまめに病院へ連れていかなかったせい?家の湧き水を毎日飲んでいたせい?といろんな原因を探してみますが、どれも関係しているのではないかと思ってしまったりする反面、それを注意していくのも限界があると正直 答えが見つかりません、いっそのこと寿命だったと無理やり自分を納得させたい気持ちです。

2015/ 2/11 16:03

ある知り合いは飼い犬が死んだ際、ペット専門の葬儀屋に頼み、葬式をあげ霊園供養もしたと聞きます。

私のところは田舎であるのと、先の治療費のこともあって自宅裏山の一角へ埋葬し、簡単なお墓を建ててやることにしました。

今はさすがに施設が整って火葬にはなりましたが、私たちの地域では人は先祖の代、言わばお祖母さんのところまで土葬する習慣がありました。

もともとは亡くなった父親が飼っていた犬ですが、天国で父と会えているのでしょうか、生前父親が庭にいくつか埋めてあったホームセンターで買ってきた丸い縁石を5個掘り起こし、クリの墓石として積み上げました、クリも生きている頃はこの上を何回も駆け回っていたからです。田舎だからこそできるのが切ないですけども幸いしています。

空になったゲージを見つめてはありし日の姿を思い出す、ああこれがペットロスか、、そういえば亡くなる数か月前あたりから不思議なことがありました。

庭へクリを出してあげた時、私がしゃがんでいるとしきりに顔を舐めにくるのです、以前はそんなことはあまりなかったのに、異常と思えるくらい顔のほうへ近づいてくるのでした、舐めまわしてはじっと私の顔を見つめているといった具合でした。

その時はヘンなやつ、と思っていましたが、今から考えると犬なりに自分の死期を悟っていたのかも知れません、体の異変に気がついて本能的に「もう長くない、、」ご主人にお別れをしないといけない、という想いがそうさせているとしか思えないのです。

ということは、、そうか! 1か月前に動物病院へ診に連れていった帰り、車の外をしきりに見たかったのはもう外の景色が見れないと感じたからに違いありません。

犬の言葉が解るのならもっと早く病院へ連れていってと言っていたのかも知れませんが、いくら悔やんだところでどうにもなりません。

小型犬の平均寿命は今のところ、13~15歳と言われています、たしかに今まで飼ったペットの中では一番の長生きだったと言えます、そう考えると犬並みには生きてくれたのかなと思いますが、もっと何かできたことはなかったかと自分を責めてしまいます。

今できることは、天国で父親に可愛がってもらえよと祈るだけです。

忘れてしまうことはなかなか難しいですが、生きていた頃の楽しかった想い出を胸に前へ向いていこうかなと思います。

2015/ 4/26 9:06
2014/ 9/ 4 6:39
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もし時間を戻せるのなら、もっと情報をつかんでいたら、こんなペットフードやサプリメントがあったのに、、と悔やんでも仕方ありません、せめてこの報告がペット(小型犬)を飼われている方の何かしらの役に立てれば幸いです。

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