竹三ブックガイド<VOL . 6 >完訳「7つの習慣」

より良く生きるための原則がここにある。

著者:スティーブン・R・コヴィー

発行:キングベアー出版

本文ページ数:509ページ

初版年度:2013年

購入時価格:2200円(税別)

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・仕事に行き詰っている方

なぜか報われないことが多いと感じている方

・素晴らしいリーダーになりたい人

こちらの初版が2013年の発行、ビジネス本で良くあるのが、10年くらい経つと世の中の変化や社会情勢が変わり、読み返してみて その効能がマッチしなくなってくることしかりなのですが、この本に関しては時代に左右されず、人間本質そのものをつく法則が的確に捉えられており、いわゆるビジネスバイブル的な位置に来ているなと感じました。

本書は世界的に有名なので、これまでに様々なパッケージで扱われて(要約版、コンパクトサイズなど)いますが、私がチョイスしたのは大元の完訳版であり、500ページを超える分厚い本となっています。あますことなく吸収したい方は間違いなくこれでしょう。

原則に基づいて生活すると人生が劇的に変わる、著者であるコヴィー博士が身をもって体験したというからかなりの説得力があるはず。

ポイントだと思うフレーズに対しての感想

ここではそのまま語句を引用してしまうと著作権侵害となる恐れがあるので、そのフレーズの載っているページと行数のみ記して私なりの見解を述べることで、悪しからず内容を察していただくものとさせて頂きます。

<マーク説明> 

・・共感できること  

〼・・腑に落ちたこと  

♡・・感動すること 

◯・・役に立つこと

☆・・勉強になること

P{IX}・・12行目(〇)

人生も草木も共通している所があるのだなあ。

P{XXX}・・10行目(☆)

未来に想いをはせることが本格的に人として充実すべき要件なんですね。

P13・・・15行目(♡)

正に人生は自然の法則に乗ってこそ叶う世界にあると思い知らされる。

P14・・・6行目(〼)

TickTokkやYOUTUBEで時折見られる有名人の中で反面教師的に受け止められることも。

P26・・・9行目(〼)

パラダイム、別の言い方をすればバイアスというフィルターがかかって物事を見てしまう傾向がどうしてもあるんですね。

P55・・・4行目(!)

一人だけの力では限界がある、チームで行うことで大きなケミストリーが起こることは間違いないことだ。

P58・・・9行目(☆)

ガチョウと黄金の卵=成果と資産・能力、面白いたとえだ。

P64・・・6行目(〇)

商売はお客様の満足があってこそ継続できることの典型な話だ。

P68・・・11行目(!)

説得されても人は変わらない、とあるが経験上 他人の言葉から目覚めることもあったので、その場合 出会ったのがメンターだったといっても良いのだろう。

P76・・・8行目(☆)

いかに他人のことを自分がどのくらい知っているのか、推し量ることはできないということ。

P86・・・10行目(〇)

その経験を価値あるものにするか否かはすべて自分の受けとめ方しだいであることを説かれている。

P105・・1行目(☆)

なるほど、『持つ』と『ある』か、、今までどちらかいうと持つことにこだわり、あること気づかなかったかも知れない。

P107・・2行目(♡)

奴隷から指導者へ、自分の『ある』を最大限に活用すれば可能であるという。

P109・・14行目(◯)

失敗を通じて何を学ぶか、黄金のセオリー原則ですね。

P118・・2行目(!)

このあたりのくだりは日本の高野山の境内にある供養塔のことを連想させる、戦国時代の武将たちがここで共に弔われていることを考えると、戦いそのものの無意味さを感じてしまう。

P119・・8行目(〼)

つまるところのワークライフバランスだ。

P119・・12行目(☆)

自分の葬式を考えるという縁起でもないことが実は本来の生きる意味を教えてくれる。

P164・・10行目(◯)

いわゆる客観的に物事を観察することがベストな判断をする条件であることがわかる。

P169・・11行目(♡)

自分自身への弔辞の文言を考えるなど、この本を見るまで考えなかったことなので画期的だと思う。

P194・・11行目(☆)

右脳=リーダーシップ、左脳=マネージメントとのことだが、「あっ、今左脳で考えているな」などという実感はしないわけで、バランスよくとは言われるが実際どの程度の比率でそれぞれ使っているのかが自分では分かりづらいところではある。

P208・・5行目(♡)

出ました!やはりここでも「パレートの法則」、2割の最重要事項を見極めることの大切さ。

P217・・(☆)

週単位の計画の大切さを述べられている、土日がまとめとリセットの日というところだろうか。

P226・・1行目(☆)

このページに具体的なウィークリースケジュールのフォーマットを見ることができる、ここで面白いのは役割と目標の欄で、マネージャー、会長、夫、父など一人でもそれぞれの役柄を使い分けているところ、そういえば自分も役割が少なくとも4つぐらいかな。

P231・・8行目(〇)

松下幸之助先生も、人に任せることで会社が大きくなったというのと同じだな、自分ひとりでは限界があるのだ。

P287・・9行目(〇)

まるで映画のワンシーンを見ているよう、典型的なダメ社長のパフォーマンスだ。

P303・・13行目(☆)

Win-Winの関係って よく聞かれる言葉だけど、この本の発祥でもあるんだな。

P312・・16行目(〼)

貧乏マインドと豊かさマインド、無知な私はずっと貧乏マインドでしたね。

P340・・2行目(〇)

やはり思い込み、勝手な想像、バイアスがかかった状態で人を見てしまう、事実関係を調べる必要性がある。

P378・・8行目(☆)

シナジーの意味がわからなかったので調べてみると、人や物事が組み合わさって1+1が2以上になるような相乗効果とのこと。

P394・・11行目(☆)

お互いリスペクトしあうことがクリエイティブな組織へと発展する重要さを述べている。

P424・・3行目(♡)

このくだりは他の本でも引用されていましたね、ノコギリの刃を研がずに木を切る自分という見立て。

P426・・11行目(☆)

刃を研ぐ=自己投資か、これが第7の習慣ということですが、ここの説明図では包括的な法則となっています。

P437・・15行目(〇)

ここでも読書最強説が出ています、テレビ中毒にはまってしまう問題点を指摘されています。

P454・・10行目(☆)

学び⇔決意⇔実行 この連続が、らせん状に向上していく要素であると述べられています、なるほど勉強だけではいけないのだな。

P476・・7行目(☆)

そうか、価値観を原則に寄せないといけないのか。

まとめ

本書を読み終えたところで印象的なのは、パラダイム、win-win、シナジーのキーワード、いわゆるパラダイムを変え、win-winに向かい、シナジーを生み出す流れが重要であるということ。よく勝ち組・負け組とかいうビジネス的にカテゴライズされたりする言われ方を聞きますが、コヴィー博士の素晴らしいところは負け組をつくらないビジネス・アイデンティティであります。 まさしく不変の法則といいますか、本来のあるべき姿なのではと考えさせられます、と同時に人間は一人で生きているんだという錯覚を捨てよ、と諭されれているような気がします。

もし興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひとも読んでいただきたい1冊です。

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