私の以前のブログ「田舎生活のすすめ」(2020年4月25日アップ)の中で、栽培していた「サラダほうれん草」「サラダ京水菜」と共に種取りに挑戦していました。
「サラダほうれん草」のほうは、「とう」がたち種ができた時点で畑から抜き取り、箱に入れて乾燥、完全に言い訳でですが忙しいこともあり、種つき茎のままほったらかしにしていました。
先日、同時期に育てていた「サラダ京水菜」から採った種を植えてみましたが見事に失敗、詳細は過去のブログ「『京サラダ菜』種取りに挑戦」をご覧ください。
リベンジではないですが、もみ殻のまま残しているサラダほうれん草の種を一年越しですが正式に採りたいと思います。
以前、茎に種がついたままの状態で箱の中に入れ、保存というか放置していたものを作業台へ移し、まず枯れた茎を手作業で取り除いていきます。
今の時点では種が生きているかどうかは分かりませんが、大まかに分類しました。
ここからふるいにかけて種のみを残していこうとします。ちょうど良い大きさの網の目のものを探します。
種とそれ以外の茎を分類するのに何か良いものはないかと物色、物置にあった野菜用ケースの編み目がそこそこ大きかったので、それでやってみることにしました。
中々うまく分離できませんが、少しづつ余計ものを除いていきます。
まあまあの量が採れたのではないかと思います、さあ京サラダ菜は失敗していますが、このほうれん草は芽が出るのか?
2021年8月2日
満を持していよいよ種まきの日、裏山の畑一畝へ一気に(素人なりに)スジ蒔きしたいと思います。
幸い土の中はミミズだらけで肥えてはいるかなと思うので肥料無しで投入、今ある種全て使い切ります。
2筋溝を作ったところへ蒔ききり、土を被せて水やりをします、さてどうなるか、、
8月12日
おおっ!どうでしょう、何やらほうれん草らしき芽が出てきているではありませんか、とりあえず様子をみてみましょう。
8月14日
スジ蒔きした所に重なって出ている芽は確かにほうれん草と思われますが、このお盆の週に日本を襲った長雨のため作物にダメージが出やしないかと心配になり、雨のかかりすぎを防ごうと傘を二つ畝にさしかけるように置いてみました。
8月16日
長かった大雨があった朝、畑へ行ってみると うわっ!芽のまわりに白いカビのようなものが発生しているではありませんか、何やら不吉な予感がします。とりあえず手で取り払い様子を見てみることにします。
今年のお盆以降、全国的に記録的な大雨がかなり続きました、やはり地球温暖化現象からくる線状降水帯が日本列島をおおってしまうことになり、もちろん土砂崩れ、冠水、河川氾濫など自然災害の脅威もありますし、作物にとっても長雨は大変よろしくない状況であります。
カビ発生の影響もありますが、すじ状に生えていた芽もかなり枯れてしまいほとんど無くなってしまいました、残っている芽は現状で20本ぐらいでしょうか。
8月28日
ようやく長雨が落ち着き、晴天が復活し夏の暑さ盛り返してまいりました。
早朝恐る恐る畑へ行ってみると、うわっ!想像以上にダメージは大きく、芽吹いていた所はほぼ全滅、土肌ばかりの表面に別の草の芽がちらほら出ているだけ、、しかしながらよく見てみると1本だけほうれん草らしき芽が残っているではありませんか。
この1本が望みの綱ではありますが、どうなるか見守っていきたいと思います。
8月31日
晴天が続き乾燥していく中、これまでとは逆に水分を適度に与えてきたつもりでしたが、朝起きて見に行くと、写真のようにへたり込んでしまい危険な状態です。
9月1日
もはやこれまでか、朝に恐る恐る覗いてみると、そこには完全にぐったりと干からびかけている ほうれん草の姿がありました。
万事休す、思いがけもなく今回の試みはこれで終了となりました。あの長雨がなかったら、、と悔やまれるところですが、これも自然が相手なので叶わないところがあります。
もし温室で育てていたなら成功していたのかも、、もともと温室はないので、その代わりにポットで芽を育てておいて室内においておけば少なくとも長雨の影響は回避できたのではと結果論ですけど、後になってそう思いました。成長して果たして同じようなほうれん草ができるのかという期待をかけていただけに残念です。
しかしながらこうして市販の種から育て、その中で収穫せずに「とう」を立たせ、種を採ったものを保存、その年に蒔かず、翌年の8月に種まきしたら発芽した、、とここまでの検証結果はとりあえず残すことができました。
これらの経験を教訓として今後、種取りのチャンスがあれば再度チャレンジしてみたいです。
まとめ
・市販の種から種は採れる
・種のついた枝ごと乾燥させ、冷暗所に保存
・1年以上保存した種を蒔き時に蒔くと芽が出た
・天候不順(長雨)により芽が全滅、このことから保険的な処置としてポットで育て室内に置いておく分も確保要