みなさん、家庭菜園やってますか?と言えども「どこで何を植えるか」でいろいろ違ってくるのは当たり前ですよね。
私の今住んでる家の裏には、山の斜面を利用した畑があります。どうでしょうか、おおよそ90平方メートルほどあるかと思いますが、その一角に昔、植えられていたのかも知れませんけど、ほぼ野生の状態で生えている1本の八朔(はっさく)の木があります。
それで毎年、何個かの八朔がなるわけですが、普段あまり気にしていなかったため、放置状態でありました。今年の冬も例年どおり、果実が4個(少ないですけど)なりまして、もうこれはほとんど思いつきなのですが、今回これをジュースにして飲んでやろうと思い立ちました。
八朔ジュースは通販でも扱われていて、そのほとんどは和歌山県のメーカーから販売されています、私はかなり昔に飲んだことがありますが、味の記憶は皆無に近い状態です。
裏山にあがり、収穫にいきます。手入れも何もしていない八朔の木です。
4個あるうちの1個はかなり大きくなり過ぎており、触ってみるとブヨブヨ、旬はとうに過ぎている感じです、これはどうもNGですね。
他の3個は触っても大丈夫な硬さだったので、とりあえず その内の2個を採ってやろうと思います。
包丁で半分に切り、皮をむこうとしますが、かなり分厚いです。切れ目を入れて何とか全てむけました。
これを、ジューサーの容器(今回は「マジックブレッド」という通販でよくコマーシャルされているヤツです)にそのまま入れ、牛乳をたっぷり注ぎ、ミキサーしました。我ながら思い切ったことをします。
グオーッとうなっています、色がそれなりに、うすいオレンジ色で全体なじんできました。
30秒ほど回したでしょうか、これぐらいで良いだろうと中を開けてみます。
おっと!すごくドロドロです、何だかヨーグルトみたいな固まり方。
これをコップに移して恐る恐る飲んでみます、うーん、失敗。
飲んでみて分かったことですが、もちろん柑橘系ではあるんですけど、酸味と苦さが前面にきて、甘さは本当にかすかであります、というか袋が全然粉砕されてなくて、口に残って食感も損なわれて、甘味もそれで邪魔されている感があります、とにかくドロドロになりすぎ、美味しくない。
素人考えで、思い付きのままやってみての結果でした。
ここでするんかい!と突っ込まれそうですが、「八朔(はっさく)」について調べてみました。
<はっさく(八朔)>
日本原産のミカン科で柑橘類のひとつ、独特の苦みと酸味があり、比較的水分が多い、江戸時代末期、尾道市因島の浄土寺で原木が発見されたのを機に始まったとされる。
名前の由来は陰暦の8月1日(八朔)の頃から食べられるからと伝えられているが、実際の収穫時期は12月~2月とされている。
Wikipedia
発祥は広島ですが、栽培として進められているのは、主に和歌山県の一部の地域で全国の半分以上の出荷量になっています。
袋が厚いので、基本むいて食べるとのことなので、ここがしくじった要因ですね。
第一回目が見事失敗したので、それを次回に生かしたいと思う次第であります。
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それから数日後、、残りの生っている八朔1個を使ってリベンジを果たしたいと思います。
そして残る1個を収穫、今度は皮をとって袋もむいていきたいと思います。
相変わらず皮は厚くて固い、ナイフで縦に切り込みを入れ、ガシッガシッと手で向いていきます、けっこう力がいります。
ようやく、八朔を裸にしました。
袋もみかんに比べると厚そうです、ここで秘密兵器登場。名前は確か「ムッキーちゃん」だったと思います。これは昔、生協(生活協同組合:CO・OP )の共同購入を利用していた時に買ったものです。
中に小さい刃がついていて、これで袋のとがった部分をなぞると、袋が切れ、中の果肉だけにすることができる優れものです。
袋をむくと種もついていたので、それを取りながら全ての袋を取り終えました。
見た目、夏ミカンのそれと似ている感じです。
これをマジックブレッドの容器へ投入、そこへ牛乳をたっぷり注ぎます。この果肉に対して何CC入れれば、最もおいしくなるのかは分かりません。見た目で適当なところまで入れます。
混ぜるのはこれだけでやってみます、スイッチオン。グオーッとうなりを上げます、おお、いいオレンジ色になってきました、30秒ぐらいでストップ。
出来立てをジョッキに注ぎます。さっそく試飲、うん、これはいけます。
前回よりも甘味が増して、八朔特有の苦みと酸味のバランスが程よく効いています。また牛乳が合わさることにより、なめらかにマイルドなのど越しになりました、スムージーに近い感覚です。
ここに何を加えたら、さらなる美味しさに行き着くかは今後の課題ではありますが、ひとますは成功と言えましょう。
家に生えている分としては、これで終了なので、トライするとすれば来季になりますね。
とりあえず、思いつきでやった取り組みでしたが、今回の体験をまとめてみたいと思います。
自家製「八朔ジュース」まとめ
- 八朔の生産地としては、和歌山県を筆頭に広島県、愛媛県など
- 収穫期は12月~2月
- 皮はかなり固い、心するべし
- 食べるとき・ジュースにする時は、袋をとって果肉のみにするのが基本
- 甘味もあるが、苦みと酸味が八朔の売り