田舎✖白菜✖コスパ①

アフターコロナ・・・

都会に住む意味合いが変化してきている、密を避ける、テレワーク、リモートワーク、オンライン決済、、サラリーマンの年収減の拍車化の中で生きていくための選択・・・

時代はどうも地方での生活へシフトしていく流れになってきそうだ、すでにそれを謳って実行している人も増えてきているようだ。

田舎には何はともあれ激安の物件や土地が存在する、生活していくための元祖3要素「衣・食・住」すでに「住」のハードルは低くなっている。

そして「食」だ。

エンゲル係数というあまりにも有名な指標をあえて簡単に説明しよう、

1857年、ドイツの社会統計学者、エルンスト・エンゲルが発表、家族の総支出のうち、食物のための支出が占める割合、係数が高いほど生活水準は低い、生活水準が低いとエンゲル係数は高くなり、逆に生活水準が高いとエンゲル係数が低くなる、食費の割合は家族の総収入の15~20%が理想的といわれる。

ところで食費は支出のうち変動費の部類に入る、他には医療費、交際費、日用品費も変動費だ、それに対し家賃や電気代、水道代などが固定費と呼ばれる。

エンゲル係数が高い状況だと、「食」に占める予算が切実になってくる、、都会暮らしで家賃「住」(固定費)を払いながらだとなおさらだ、そこで生活のシフトというものを考えてみる、つまり田舎への移住だ。

よほどの悪条件でないかぎり田舎には作物をつくれる土地がある、確かに交通の便、施設関連のアクセスの悪さなどのハンデはあるが、自給自足体制をひくことにより、食糧危機への備え、健康問題(農薬、添加物、遺伝子組み換え)への対策、防災(備蓄)、体力づくり(畑で汗を流す)、そして何といっても食費のコスト削減にもつなげられるメリットがある、ただ相手は大自然だ、全てが上手くいくわけではない、しかしそれがここでの成長となり、それが面白い。

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というわけで、今回スーパーで売っていた白菜の種が目についたので、思わず買ってしまいました。一袋360円(税別)なり、可能な限り食材として活用していきたいと思っています。

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袋裏面の栽培方法を参考に、ポットに土を入れ、種を蒔いて苗を育てます。

ほか白菜について調べると、アブラナ科なので青虫やダイコンハムシなどの食害を受けやすいので防虫ネットを付けると良い、定植から7~10日後、根付き肥えという窒素肥料を入れるようにする。頭を押さえて固くしまっていたら、収穫時期。外葉を頭の方に持ち上げて、ひもでしばる「はちまき」をすることで霜から守ることができる。結球するかどうかがポイント、種まき時期と外葉の成長が大事、外葉が育たないうちに寒くなると結球しない、外葉はできるだけたくさん大きく育てるのが決め手、肥料をタイミングよく加える。

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1週間ほどして、芽が出てきました。ある程度大きくなってきたら分けつして畑へと移植します。

肥料は市販の「花と野菜の培養土」というのを畝をつくる際、投入しました。

品名からあるとおり、80日白菜とすると、3カ月足らずで収穫できる計算になります、種まきしたのが8月29日、80日後だと11月16日が収穫日ということになります、はたしてどうなるのか。

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いろいろ調べてみて途中の肥料やりが大事ということなので、伸びてきた外葉の大きさが20cmくらいになってきたあたりで、畝づくりの時に投入した化学肥料を再度あげたいと思います。

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「三角鍬」文字どおり刃先が三角形になっているヤツで、肥料をとり、白菜のまわりに落としこんでい行きます。少々雑で葉の芯に入り込んでしまったのもありますが、もう勢いでやっていきます。

ひととおり蒔いた後、中耕(畝の周辺、主に側面の土を削り、草も取りながら上のほうへ上げていく作業、これによって後の雑草をとる手間が軽減される)をしていきます。ポイントは外葉の成長、これが内側に寄ってきてくれれば、巻いていくのが可能になるということです。

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<10月7日>

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朝、畑へ様子を見に行くと、数個の白菜の一部に白い斑点のようなものが出てきております、虫食いの穴は割と早い段階であったのですが、これはあまり気にしてはいませんでした。

しかし、白い斑点のほうは病気ではないかと気になったので、少し調べてみると、それに近いものが「べと病」といわれる症状、これはカビが原因の病気で点になっている部分がくっついて拡大し、はては黒く変色して枯死してしまう病気で、採光性が悪く、水捌けの悪い土壌が原因ということです、断言はできませんけど、当てはまる部分が多いです。

対策としては、過剰な水やりを控える、株元をキレイにする、乾燥気味にしておく、過剰な追肥を避ける、肥料の窒素成分は多くても少なくてもよくない、とのこと。

とりあえず、このままではいけないなと思い、対策方法に基づいて、斑点の出ている葉の部分を取っていきます、水のやりすぎも注意とあったので、気をつけるようにします。

ところが、このタイミングで台風14号が接近、関西の所では大雨に見舞われることに、ここでは10月8、9、10日とずっと雨が降り続いてしまい、白菜にとっていかがなものかと危惧していました。

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また、同時期に気づいたことですが、ある日、畑の中へ入ると地面がモコモコとしていて、踏むと落ち込む感触、そして畝の横斜面に数か所の穴が、、そうなんです、モグラが暴れている。

これまで、イノシシや、毛虫の被害は経験していたものの、モグラ出現は今までいたのかも知れませんが、今回に関しては、そのあとが割と目立っております。

モグラに関しても調べてみると、主に土中のミミズを狙って活動している、これを放っておくと土の中がトンネルだらけになるということ、巣の中には食料貯蔵庫、水飲み場、休憩室、避難所などがあるというから、正しく住居、アパートです。

作物への直接の害行為はないものの、トンネルを掘ることにより作物の根が切られたり、トンネルの穴を利用してネズミが入り込んで作物を狙う危険性があります。

撃退法としては、忌避剤を使って匂いで追い払う、音波で追い払う、または彼岸花に含まれた「リコリン」という毒成分が効くともありました、様子を見つつ、あまりにもひどくなるようであれば、考えたいと思います。

うちの畑は、家の陰と山の陰が影響するので、必ずしも日当たりが良いとは言えません。

<10月16日>

台風14号も過ぎ去り、ようやく晴れの日が続くようになり、白菜も程度の差は出てきていますが、なんとか大きくなってきています、ただ、外葉の内側へ巻いていこうとする気配が感じられないので、このタイミングで「はちまき」を施すことにします。

田舎では、ネット以外にご近所の方の情報も役立つときがあります、白菜は外葉が大きくなったら、その部分をとって調理に使えるという話を聞きました、有効な情報ですが、ここはあえて外葉を取らずに縛っていこうかなと思います。

家にあったビニールひもを適当な長さにカットし、葉の周囲を縛っていきます。

「本当に巻いてくれるんだろうか?」と期待と不安が入り乱れながら、そこそこ育っているヤツを縛っていきます。

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ポットから育てて、芽が出たものを移植したわけですが、中には途中で枯れてしまうのか、忽然と姿を消してしまった部分もあります。

密集してきて間引いたのもありますし、現段階で生きてそうなものを数えると40個ほど、購入時あれほど種がたくさんあったのに、その辺素人なので仕方ありませんけど課題でもあります。

<10月26日>

朝、畑の方に様子を見に行きます、「はちまき」はしたままですが、全体的に葉も増えて少しづつ大きくなっているような気がします。

「80日白菜」で言うところの「Xデー」(収穫予定日)は11月16日でありますが、うまく巻いてくれるか、実が詰まっているのか、ここで心配な要因がまた一つ、前述していた「べと病」なのかどうかわかりませんが、よく似た症状が葉のあちこちに出てきました、あまりにひどい所は切り取るようにしますが、もはや、全て取るのは無理です。

<10月31日>

やりながら気づいたことなんですが、このままピークまで待って、一斉に収穫したとしても出荷するわけでもなく、あくまでも食材として活用する目的なので、一度にそんなに消費できないことに気づきました。

白菜だったら早くても葉物として使えるなら、今から少しづつ収穫していこうかなと思いました、なのでとりあえず、一番成長しているものから採っていくことにします。

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計算でいくと、11月中旬がピークということになりますが、2週ほど早めに仕掛けていきたいなと思います、まずは最初の一玉を採ります、完璧には実が詰まっていなく、巻きこんではいませんが一回使ってみることにします。

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まず、1回目 鍋の具材として使用します、良く育っていそうなものを1玉、スープには「赤から1番」を選びました。

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白菜の葉は一枚一枚はがし、洗浄します。外葉であまりにも虫食い、変色しているものは取り除きます。

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適当な大きさにカット、他の具材として、豚肉、もやし、しめじを加えます。

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十分煮えたところで、今回初の試食、うん、白菜本来の歯ごたえとスープがしみ込んだ味わいが口の中で広がります、おいしく鍋として頂けます。

<11月1日>

昼食に手頃な大きさのものを1玉収穫、同じように葉をはがして洗い、選別して、刻む、今度は牛肉バラと一緒に炒めます。



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みりんと焼肉のタレを加えて出来上がり、十分おかずとして楽しめました。

今の状態で上手くいけば、40玉の白菜が活用できる計算ですが、これを皮切りに食材として使っていきたいと思いますが、今後どうなっていくのか追って報告してまいります。


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