もはやヴィンテージ!?マクソン「D&S Ⅱ」(エフェクター)

私が持っているエフェクターの中で、一番最初に買ったエフェクターが今回紹介する「マクソン製 D&S(ディストーション&サスティーン)Ⅱ」であります。

よく今まで残っていたなあと我ながら感心しています、本当だったら次々と新しいエフェクター系を揃えていく中で使わないのは誰かにあげたりして無くなっていくものもある中、マイ・ファースト・エフェクターがまだ手元にあるということは、何かしら思い入れがあったんでしょうね、今はぜんぜん使っていませんけど、部屋の片隅に眠っていました。

1980年代に購入したものですが、はっきりとは覚えていませんが、7000円ぐらいだったかなと思います。

学生であった当時、貯めていたお年玉で通販で買ったのを覚えています。

ここで、「マクソン社」について若干の説明をしたいと思います。

Maxon(マクソン)

1966年(昭和41年)長野県松本市で設立

正式名は日伸音波製作所

もともとは、エレキギターのピックアップを製造、その後、徐々にエフェクター分野にも携わるようになり、1971年より、自社ブランドMaxonを設立

初期の頃はアイバニーズ(Ibanez:星野楽器)のエフェクター開発などの業務提携をしていた。

「D&SⅡについて」

いろんなレヴューを見ていたら、もはやヴィンテージエフェクター扱いになっていますね、外観は海外のMXR社に通じる外観のモデリング、初期の典型的なエフェクターの形、フットスイッチはバチンバチン鳴る汎用タイプのもの、「D&S」は Distortion & Sustainer の意味です。

駆動方式は2ウェイ、バッテリーとDC電源、使用電池は積層電池(なかなか売っていない?)

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電池使用でプレイの場合、いつ無くなるかわからない、演奏中、鳴らなくなったらシャレにならない。電池交換の場合、底面のフタがビスで4隅止められているので、ドライバーを使って開けないといけないのです。

どうやって購入したか

当時、エフェクターのメーカーや種類も当然ながら、今ほど無くて、選択肢は限られていました。

学生の頃、私は田舎暮らしだったので(今も田舎暮らしですが)、通常、楽器店のあるところは、40kmくらい離れているので、当時車の免許もなかったので、ひんぱんに通うわけにはいきません。

なので、音楽雑誌に載っていた通販のコーナーに資料請求して、郵送でカタログを送ってもらいました。(当然、インターネットなどありませんでした)

エフェクターを取り扱ったカタログが自宅に送られてきて、ワクワクして開封してみるわけです。

開いてみると、国産、そして海外製の商品が写真で載っているじゃないですか。有名機種のVOX製のワウワウやMXR製のクライベイビーなど、あこがれの機種が、、このカタログだけで一日中眺めていれたですね。

でも、海外製なんて学生の私らからみると何万もする代物だったので、かなりの高価なもので手が出ませんでした。

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その頃、エレキギターアンプはあったのですが、一つもエフェクターは持っていなかったので、とりあえず、歪み系(ディストーションかオーバードライヴ、またはファズ)で国産もので手頃な値段のヤツと思って、目に留まったのが「マクソン:D&SⅡ」でした。

カタログについていた申込書に記入し、封筒でポストに投函するわけです、決済方法は記憶があいまいですが、たぶん代引きじゃなかったかなと思います。

まだかまだかと思いつつ、2週間くらい経って ようやく届きました。

実際使ってみる

やはり、嬉しいものですね、特に初めて手にするエフェクターなので、小包みを開けてみると、出てきました、小箱が!フタを開けると、うーん、機材の香りが、、電気製品特有の部品の匂いみたいなのがあります。(当時の心境を思い起こしながら)

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最初は電池を買って入れていましたが、やっているうちに面倒くさくなってきて、アダプターを使用するようになりました。

それまでアンプにダイレクトにつないで鳴らしていましたのですが、確かにアンプには通常ボリュームと別にマスターボリュームがついていて、通常ボリュームを最大にして、マスターボリュームで絞ることによって音を歪ませることはできるのですが、非常にショボいものでした。

そんなわけで初めてエフェクターを通すわけですが、シールドがもう1本必要になるということに気がつきました。これはビギナーにとってはあるあるかも知れません。

コントロールつまみは3つ、「Distortion」「Balance」「Tone」です。

最初は、各つまみを中くらいにセットしてギターをアンプにプラグインし、コードを鳴らしてみました。

いやー、初体験の私にとっては衝撃的でしたね、これがディストーションサウンドか、、何でも初体験というのは、エキサイティングでかつ刺激的なものです。

名前が「D&SⅡ」とあるように「D&S(Ⅰ)」なるものがあるのではないかというのが人情であります、そうなんです、実際に「D&S」というのがありました。

実は私は一時期「マクソン:D&S」も、後からなんですが所有していました。

大学の先輩から貰ったもので1年くらい使っていましたが、ある時、音が出なくなってしまい、いろいろ試したものの駄目で、あきらめて捨ててしまったと思います。

外観やスペックは「D&SⅡ」と同じですが、サウンドは「D&SⅡ」と比べると、丸みのあるマイルドなトーンで、中低音のブーストが効いているという感じ、一方、「D&SⅡ」はどちらかいうと、エッジの効いたドライヴサウンドとでもいいましょうか、これが出た1980年代あたりでは画期的な音だったのかも知れません。

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底面は、すべり止めの黒いウレタンシートを貼っています。確かこれは「D&SⅡ」を買った時、一緒にパッケージの中に付属で入っていたものです。(その上に貼っているマジックテープは後で付けました)

中を開けてみます、積層電池の端子と入れるためのスペースが設けられています。

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基盤部はこんな感じになっています。

ちなみにネットで流通している同機種を見てみると、5000円前後あたりで扱われていますね。

エフェクターマニア、コレクター、ヴィンテージサウンドに興味のある方は、一度、手にしてみてはいかがでしょうか。

石橋楽器店


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