SPレコード発見!

先日、思い立って父親(5年前に他界)の部屋を整理していたら、倉庫にしまわれていた段ボール箱の中に入ったSPレコードを発見しました、枚数を数えてみると41枚でした。

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ちなみに若干、SPレコードの説明から入りたいと思います。

<SPレコード>1948年頃、プラスチックの材料で溝を刻んだLPレコードが登場して以降、それ以前の蓄音機用レコードを「standard playing」と呼んで区別するようになり、略してSPレコードと呼ばれることになる日本ではSPレコードとよく言われるが、国際的には「78s」「78rpm record」と呼ばれる。主原料は酸化アルミニウムや硫酸バリウムなどの微粉末をカイガラムシの分泌する天然樹脂(シェラック)で固めた混合物であるが、落下や衝撃に弱い。(引用:Wikipedia)

どうもこれは、わたしの祖父(私が生まれる前、60歳台で他界しています)のコレクションだと分かりました。

聞くところによると、私のおじいちゃんは若い頃、戦時中ということもあり、軍隊に所属、その中で兵隊ラッパ(隊行動をする中で、起床とか戦闘、食事など合図をそのラッパの旋律によって知らせる役割を担う)を兵隊に教える係だったということです。

確かに楽器の兵隊ラッパ、子供の頃、家にあったのを見た記憶があります。(今はどこにいってしまったかは知りません)

なので、一応ミュージシャンといえばミュージシャンだったということになりますが、うちの親父は公務員で、そんなに音楽に傾倒はしていなかったので、おそらく隔世遺伝というか、音楽好きのDNAは私のほうに来ているのかも知れません。

そんな祖父、戦地に駆り出される前に終戦を迎えてしまったとのこと、私は生きていた頃を知らないので、直接いろんな事を聞きたかったのですけど、仕方ありません。

子供の頃、両親から祖父のことをいろいろ聞いていた時期があり、そこでよくSPレコードを買っていたとの事です。

当時、ステレオとか もちろん無く、蓄音機(ゼンマイ式で針から直接伝わる音をラッパ状の管で鳴らす構造、家にあったらしいです)で祖父は聞いていたそうです。

どんな物があったのか一部紹介したいと思います。

万才(漫才)「捨丸草津くづし」砂川捨丸・中村春代(リーガル:コロムビア)

浪花節「南部坂(三)(四)」吉田 奈良丸(テイチク)

浪花節「森の石松(三)(四)」廣澤 虎造(テイチク)

浪花節「初陣の東郷平八郎(三)(四)」嘉々木 米若(ビクター)

流行歌「躍進節(A)(B)」藤山 一郎(ビクター)

流行歌「石松三十石道中 / お民の度胸」井田 照夫」(タイヘイレコード)

流行歌「勝太郎くづし / 勝太郎子守唄」小唄 勝太郎(ビクター)

・・・など

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そういえば、子供の時の記憶としてこのSPレコード、家に置いてあったのを見たことがありましたね、さすがに蓄音機は見ませんでしたけど。

当時、もっとあったように思いますが、落すとすぐ割れるのを覚えています、捨ててしまったものもあったんじゃないかな。

それで残りの41枚が、令和の時代、ここにあるわけです。

もうほどんどボロボロのジャケットといいますか、紙の入れ物もあるのですが、昔の横文字は右から左へ読む形になっています。

A面、B面あるわけですが、A面のかわりに(上)(一)、または(三)、B面のかわりに(下)(二)、または(四)という表記になっています。

また、「テイチク」って「帝国蓄音機株式会社」の略だったんだなとジャケットを見てわかりました。

試しにこの令和の時代に試聴してみたいと思います。

ちょうど、最近通販で購入したもので「オール・イン・ワン・サウンドプレーヤー(DCT-7000W):株式会社DCT」というものがありまして、レコードプレーヤーもついており、回転数のセレクトに78rpm(LPレコードは33rpm、シングルレコードは45rpm)があり、SPレコード対応可となっているので、それでモニターします

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そうですね、とりあえず1枚ということで、冒頭に紹介した「万才(漫才)「捨丸草津くづし」砂川捨丸・中村春代(リーガル:コロムビア)」にしましょうか、本来、SPレコードって蓄音機での鉄製の針で鳴らす仕組みなんですけど、今の針で大丈夫なんでしょうか?

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プレーヤーにレコードを乗せ、恐る恐る針を落としてみます、、おおっ!普通に聞こえます!しかし、もともとの録音状況が当時のものなので、音質としてはデジタルの現在のものとは比べものにはなりませんし、針のトレースが微妙に左右に揺れ、波打ちますが、ちゃんと漫才のやりとりが聞くことができます。

片面はおおよそ5分くらいで、すぐ終わります。盤の大きさはLP並みですが、収録時間はシングルレコード並みです。

これを私の祖父が昭和の時代に蓄音機で聞いていたのかと想うと、なんだか感慨深いものがあります。同時に当時、どういうコンテンツが流行っていたのかその文化というものも伺い知ることができますね。

レコードジャケットに載っていた当時の芸能人で私が名前を知っているのは、藤山一郎、横山エンタツ、桂春団治あたりでしょうか、さすがに知らない名前がほとんどです。

機会があれば、これらのレコードについて、それぞれ紹介していきたいなとは思いますが、興味ある人っているんでしょうかね。

もし、このブログを見ている方で興味あるよっ!という方がいましたら、返信ください。

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