現時点で最新作の「 I try play the guitar ~」シリーズ、今回は100均で買ってきたひげそり器(プラスチック製)にトライしてみました。
オーソドックスな2枚刃パターン、外側にスムーサー的なものが付けられています。
ギター弦に対してひげそりの刃がどのように当たるかやってみます。
弦に沿ってひげそりを当てがって引いてみる、、意外に引っかからなくスーッと流れてしまい、特に際立った音は出ませんでした。
エフェクターも通さず、ノーマル音でテスト的に鳴らしてみましたが少し想像していたのとは違いました。
ギターの6.5.4弦は細い鉄線をコイル状に巻いて太くしており、そこを利用するピックスクラッチと言ってピックを弦に対して垂直に当ててこすることでノイジーなサウンドを出す手法がありますが、これをポピュラーなものにしたのがリッチー・ブラックモア先生(英の伝説ハードロックバンド:ディープパープルのギタリスト)であると言われています。
今ではあまたのギタリストが普通にやるギターテクでもありますね。
そのリッチー・ブラックモア先生もジミ・ヘンドリックス先生(米の天才ギタリスト:前回のブログで紹介)に影響を受けたと言われています。
まあジミ・ヘンドリックス先生(通称:ジミ・ヘンってよく呼ばれています)はあまりにもエキセントリック過ぎて、ライブで自分の歯でギターを弾いたり、演奏の途中で弾いているギターを燃やしてみたりする映像シーンがありました。
自分も影響を受けている方なので真似をしたいという気持ちは多少なりともありましたが、さすがにギターは燃やせないですね、、歯で弾くのはやりました、、ちゃんとしたフレーズになりません、弦の味がしました、、歯が心配になったので1,2回して止めました。
当時の1960年代、時代背景もあったと思います、何か変な勢いというものがありました。あれから約半世紀、今はバイ菌やもろもろの問題もあるので良い子のみなさんは真似をしないでネ。
そのリッチー先生みたいにピックスクラッチ奏法で出るような音がするのかな?と思いきや、ひげそりのヘッドのスムーサーのせいでしょうか、なめらか過ぎます!
やり方を変えてみます、いろいろと試して まあしっくりくるのが叩いてみる感じで、、あとピックアップをフロント(一番ネック側の方)の位置に切り替えることでより音の輪郭とか出てくるようになりました。
これを前回ブログで紹介したコルグ社製「トーンワークスAX10G」とアンプをつないでディストーションサウンドを作ります。
かみそりをこすってみたり、叩いたりしてフレーズとサウンドを作りこんでいきます。
そうこうしていく内、激しくこするパターンと叩くパターンをセットで演奏するバージョンを作成し、数回のリハーサルを行います。
あまり強めに叩くと、かみそりのヘッドが弦と弦の間に入り込んで引っかかってしまい、次のプレイに移れなくなるというリスクをはらんでいます、一度入り込むとすぐには抜けにくい状態になります。
まあ、フレーズ的には今風ではない?自分で言うのも何ですけれどグランジ系なのかな?フロントピックアップにするとストラトキャスター特有のウォームなサウンドがしますね。
若干、かみそりの刃の金属部分がピックアップに近づけた時、反応する音がミックスされて聞こえているようです、これが普通にピックで弾いていても出ないでしょう。
ただ単音弾きの場合、かみそりのヘッドが幅あるために関係のない弦まで触れるのでミストーンっぽく当たる音がします、それはそれでおもしろい音になるのかも知れません。
リフ的には半音ずつ下がっていくパターンであまりテクニカルなことはしていません、といいますか かみそりで弾くこと自体、ある意味挑戦でもあるので下手なことをするとグダグダになりそうです。
今回使用したのは100均の店で扱っているプラスチック製の2枚刃タイプのものだったのですが、他にもいろんなかみそりはあるわけで、それこそ柄の部分が金属性のものやカートリッジ取替え式、刃も一枚ものから5枚ものなどかなりの種類があるはずです。
いろいろ試してみたら、もしかしたらまたサウンドバリエーションが広がるのかも知れません。
もちろん、2枚刃でこすっているので弦がちょっとずつ削れていっているのか?刃の方ももちろん人間の髭ではないのでダメージは受けているでしょう。
まあ、本来の使用目的ではないので弾きにくいことは確かです、しかしながらそれで得られるサウンドが今まで聞いたことのないものだったとしたら、それはそれで新しい発見になるのでは、というのがこのシリーズの主旨でもあり、狙いでもありますので、「邪道だ!」とおっしゃる方もいるかも知れませんが、どうか暖かい目で見守ってください、あとチャンネル登録もお願いしたい次第であります。