「ウリクロウの巣」発見!?

先日、自治会より日曜日を使って町が引き込んでいるテレビのケーブル(この仕組みがよく知らないのですが、山頂に共同テレビアンテナが設置され、ふもとの家々へつなげられているらしいです)の周辺が草木でかなり覆われてきて伐採しないといけない、今まで役員の人たちが管理していたが高齢化と人手不足のため困難になってきたので住民でなんとかしてほしいとの御触れがあり参加してきました。

朝8時に自宅から約50メートル離れた広場で有志約30名が集合し、ふもとから山頂へ向かって柱と柱に張られているケーブル、その周辺の伸びて覆われている草木をノコギリや鎌、草刈り機、チェーンソーで取り除きながら登っていくというわけです。

正直、過疎化が進んでいる地域なので集まるメンバーは40~70歳のレベルです。

入山する所は家からそんなに離れてはいない山なのですが、かつては畑として機能しており、管理もなされていたものの過疎化の影響で農地を手放すものが増え、あちこちほったらかしの状態で雑草は伸び放題、中でも竹と蔦がけっこう伸びてきていて、それがケーブルを巻き込んでいる状態となっていました。

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ノコギリで根元を切り、4m以上もある竹もかなりあるので途中、切って分割しながら整理していきます。

山へ登っていくためのちゃんとした道はなく、木の株を手でつかみロッククライミング的に這い上がる形となります、地面がすべるので登りにくいです。

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場所によっては下へ滑落する危険もはらんでいます、あと蔦が足にからまるので注意しないといけません。

途中、野放し状態のみかんの木がありました、季節的にみかんがたわわになっています、みんなで取って試食をします。

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ほぼ野生の状態で無農薬の状態のみかんですが、食べてみると割りと甘く 美味しいです。

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そばにモノラック(収穫物をコンテナなどに入れ、それを積み地まで運搬するモノレール、動力はエンジン、昔は作物運搬専用で人間は基本乗ってはいけないと言われていたのですが、インフラが発達したのか今では人間が乗ったりする場面も出てきていますね、まあ機材によりますが)のレールが草木に埋もれていました。その昔、モノラックが使われていたんだなということが偲ばれます。

レールの線を目で追っていくと脇に何やら浅く広めに掘られた穴が、、  諸先輩方に聞いてみると

「それ イノシシの巣や」 おっ!これがそうか!木の幹の影にかくれる位置にそれはありました。

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もしかしたらこれはウリクロウの寝床か!?

しかしイノシシはヤツだけとは限りません。それに進んでいくうちに そういった掘り跡が少なくとも4ヶ所発見されました。

これはどうも1頭ではないようにも思えます、確かに農家の方々でイノシシの目撃談をよく耳にします。

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イノシシは定住と放浪をくり返すというので現在ここにいるのか分かりません、ですが大体の拠点は伺い知ることができました。

そうこうしながら一行はケーブルをつたって竹、いばら、梅の木、みかんの木など伐採しつつ雑木林の中を進んでいきました、途中、老木もあり手にかけるとバキッと折れたりして危ないです。

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開始から格闘すること3時間半、ようやく山頂付近に到達しました、農家をされている方は70歳台でもぜんぜん元気ですごくパワフルですが、ここまでくるとさすがにみなさん疲れが見えてきました、細かいところまで言うとキリがないためこの辺で終了となりました。

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山登りって登りよりも下りのほうが難しいと言われますが、まさにそうですね。

必死に道なき道を這い登ってきたのですが、降りる段階になると「えっ!どこから上がってきたのかな?」と分からなくなる箇所がいくつも出てきます。

一応はここからだったら降りれるかなと思い足をかけるのですが、そこが地盤のゆるいところで滑り落ちてしまう、実際2度、降りてくる途中で滑落した形になりました。

幸い断崖絶壁な所では無かったので3mくらい滑り落ちたところで止まってくれましたが、いったん足を取られるとよっぽど近くにつかめる物が無い限り 成す術がありません、落ちるところまで落ちます。

なので、その山の事を知らない人はちゃんとした道がなければ登山、下山は避けたほうが良いと改めて感じました。

その点ウリクロウ(イノシシ)はこの山を我々よりも熟知しているのだと思います。

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「どこにいるんだ!?ウリクロウ!」

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