マイラーメン日記(プロローグ)

基本私はラーメンが好きで(いまさら嫌いな人を探すほうが難しいくらいなのに)いかにリーズナブルで美味しく作れないか日々探求をしています、そんな方ってきっとたくさんいますよね。

もう何年も前の話になるのですが、JR和歌山駅から南の方へ行った所に「敦煌」という小さなラーメン店(中華そば屋)がありまして たまたま遊びに来ていて歩いてたら目に留まり、新し物好きな私としては思わずフラリと入ってしまうのです。

引き戸を開けるとカウンター席が8席ぐらいの小じんまりとした店内、そして何やら故ゼンジー北京(ゼンジー北京を知らないという方は検索してみてください)みたいな店主が厨房にいました。

恐る恐るカウンターに座り、メニューを見ると中華そばを主体とした定食で たしか8品目ぐらいしか無かったような記憶です。

ゼンジー北京が「お客さん、何にします?」と前かがみで聞いてきたので「・・ここの おすすめってあります?」と返すと「そんなら この1000円のチャーハンセットにしときなよ」と言われたので「じゃあ そのセットで・・」「あいよ!」とゼンジー北京は慣れた手つきで中華なべと柄の長いおたまみたいなの(すみません正式名が分かりません)を取り出し、ガスに火を入れました。カウンターに座っていると厨房が目の前です。

「お客さん、辛いの好きかい?」「えっ!・・は、はい。」

「まあ、最初はこれで試してみて」と出された中華そば、そしてお茶碗大の鉢に盛られたチャーハン、中華そばのスープは見た目が白濁色で脂も多め、野菜がたくさん、チャーシューが3枚投入された麺の上に乗っていました。

和歌山では ラーメンは「とんこつしょうゆ」として有名ですが これはそれとはまた違ったもの・・恐る恐るスープをすすってみる・・(!何だこれは!・・とんこつでは無い・・!)「このスープは何ですか?」ゼンジー北京は「ちょっと違うやろ、これはな牛脂から出汁をとっとるんや、、あとここに酢があるから これも垂らすとうまいんじゃ、もしもっと辛いのが欲しかったらここにパプアニューギニアから取り寄せた香辛料があるから入れたげるよ。」

この人、執拗に辛いの勧めてくるなあ~ もう十分に辛かったので「いいえ もう結構です、それにしても美味しいですね、このスープは」「そうじゃろ、ワシが昔 住み込みで貨物船のコックをしていた時に編み出したんや」

確かにチャーハンも香ばしく美味しかったのですがこの中華そばの衝撃が大きすぎてたちまち虜になってしまい、それからというもの月1回のペースではありますが時間を作っては通うようになり、いつものチャーハンセットを注文するのでした。ところが1年半くらい経った頃、お店の前に行くと張り紙が・・「〇月〇日をもって閉店いたします、永らく有り難うございました」という内容 「えっ?もうあのラーメン(中華そば)が食べれないの!?」さすがに落胆の色は隠せませんでした。

その時以来ゼンジー北京似の店主はどこへ行ったのか不明です、そして現在もあの時と同じようなラーメンに出会っていません。こうなれば自分の手で再現できないか・・ただお金はかけられないので安価な材料で、また自分の好みに合うように作ろうと決めました、長い道のりですが日記として随時報告していきたいと思います。

まずベースとなるインスタントラーメン(袋物)の選定です、今回はドンキホーテで販売していた「スナオシ みそラーメン」5食パック(株式会社麺のスナオシ:茨城県水戸市)当時販売価格158円(税別)を使用します。

スープ作りですがなべにやや多め(500ccくらい)に水を取り、熱を入れます、沸いてきたら、スーパーで買ってきた「業務用牛切り落とし」400gより適当な大きさ(今回は卵くらいの大きさ)でカットし投入、

そこへみりんを大さじ一杯分入れます、

そして豆板醤ペースト(YOUKI製)を投入(大さじ1杯くらい)

そして生卵をなべに直接割って投入

ネギの代わりに今回冷蔵庫にあったニラを3本刻んでこれも投入、煮込みます。

その間、ラーメン鉢に付属の粉末スープを入れておきます。

麺が十分ほぐれた所で火を止め、ラーメン鉢に底にあるスープをかき混ぜながら注ぎ入れます。

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酢をお好みで投入、味付けのりをトッピングして完成!

試食してみると あの「敦煌」ラーメンには程遠いもののイメージしていた濃厚なラーメンがいくばくか楽しめました。

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