前のブログでヤマハのアコースティックギターFG-Juniorの紹介をさせていただきましたが、今回 昔から愛用している「トーカイレスポール」について紹介いたします。
ユーチューブでもこのギターを弾く動画を公開しておりますが、30年以上使っている代物です。

もともとは学生時代 友人が使用していたものですが、あまり弾かなくなったので、、と譲り受けた物です。(川口くん、ありがとう!)
フロントピックアップ側ネックの根本の指板の所に50と刻印されているので、おそらく当時の販売価格が5万円台だろう思われ、このシリーズの中でも安価版かとは思います。
もともとは色がレッドサンバーストという有名なカラーリングになっていたのを 途中、若気のいたりでしょうか違う感じにしたくなってラッカーで噴くよりはサンドペーパーで磨いて木目の色を出したいと思い、表面を削ってしまいました。

これがもし本物のギブソン製だったらまずやっていないでしょう。
トーカイ社は本社が群馬県の楽器メーカー「東海楽器製造株式会社」の自社ブランドで70年代後半に「トーカイブランド」が誕生、特にレスポールのコピーモデルは人気が高いと言われていました。
ギター好きの方だったらトーカイの「タルボ」(GLAYのHISASHI氏などが愛用)が有名ですが、トーカイ社のエレキギターはネット販売でもけっこう流通しているようです。
レスポールのラッカー(表面のみですけど)をペーパーで磨いて落とすのも大変でしたが我ながらよくやったもんだと感心します。
それでも仕上がり(?)は、自分で言うのもなんですけど逆に味のある木目の風合いが渋く出て、まあこっちの方も良かったのではと感じています。
昔組んでいたバンドでライブにも活躍していたギターで今もネックの反りや配線トラブルもなく順調に機能しています、確かにあちこちに当たりキズがあったりしますが、それもいい味になっているなと思います。
そして、ヘッドのインレイの部分、ここはやはり、ギブソンの書体に基本的になぞらえていますね、一応コピーモデルというリスペクトの姿勢が伺えるロゴデザインであります。
今はさすがにないですけど、昔にヘッドのロゴが、一瞬ギブソンやフェンダーと見まちがうぐらいのデザインなんだけど、ぜんぜん違うメーカー名だったっていうのがありましたね、音楽雑誌の広告欄に通信販売でもやっていました。

つぎにペグ(弦巻きの部分)ですが、これもギブソンレスポールにならってクルーソンタイプですね、手で巻く箇所が、クリーム色のプラスチック製になぅっているのが特徴です。できればジミーペイジ師匠(英ロックバンド:レッドツェッペリンのギタリスト)みたいにグローバー社のペグに交換したいのですが、予算的な問題と暇がないので ずーっと現行のままできています。(市販の場合、ペグのセットは「マシンヘッド」という名前で販売されています)
実はこのギター、最初に弾いたのが高校2年の時、同級生でバンドを組み、文化祭でステージに出ようとしていた頃、僕は当時、パートがベースだったのですが、甲斐バンドの「アウトロー」、ビートルズの「デイ・トリッパー」の曲だけ、ギターとベースが入れ替わるという、アマチュアバンドではありがちなことだと思いますが、その2曲を同級生のバンドメンバーのレスポールで弾く形をとっていたのです。そこで、例えばリハーサルで演奏、チョーキングしたら、その弦がチューニングダウンしていたということがよくありました。なので、こまめなチューニング調整が必要だったのを覚えています。

クルーソンタイプのペグは指で持つ部分がプラスチック製なので、軽量にはなっているものの、巻き強度の調整ネジ(正式な名称ってあると思いますが、すみません)がついていません。
最近のギターに付いているペグは大体は調整ネジがあるので問題ないと思うのですが、さきほどの話のように弾いているうちにチューニングが甘くなったりすることがあるので、ちょっとしめたい時にはネジを回したりします。
グローバー社製ペグは古くから調整ネジが付いているタイプで巻き芯部分の太さがレスポールタイプのヘッドに合うので重宝されている部品です、私が今持っているエピフォンのセミアコにはそれが付いていますね。
持った時にやや重たいのがレスポールの難点でもあり良い所でもあります(昔、別の友人の持っていたレスポールコピーモデルでボディの中が空胴状態になっており、いくぶん軽くなっているのを見た事がありますが)、でも30年経過しているのにボリュームやトーンのノブ(ボディ右下のダイヤル式になっているヤツ)を回した時に出るガリによるノイズ(雑音が出る状態)は無く、安定したサウンドを出してくれます、他のギターでは何年も経つと、ガリが出て、ノイズがひどかったり、固まって回しにくかったりしたりするのがある中、さすが国産のトップブランドです。
現在、レスポールタイプはこの1本しか持っていなくて、本当は本家のギブソンレスポールが欲しいのですが、ギブソン社もエレキギターの製造を止めるとか言われてるし、市場に出回っているギターは今後さらに高くなりそうです。
レスポールサウンドを出したい時は当面このギターを使用することになりそうです。
現在アップしているユーチューブ(北田 孝明でサーチしてもらえれば出てくると思います)で「I try play the guitar ~」シリーズでも このレスポールが登場していますが、1,2作目はアンプにエフェクト(効果音)をかけずに弾いていますので(ピックでは弾いていませんが)レスポールサウンドがどういったものか多少なりとも分かっていただけるのではないかと思います。とりあえずその中で「I try play the guitar with small dictionary」を添付いたします、ノーマル音でなく、ディストーションをかけていますが、ニュアンスは伺い知れるのではないかと思います。
中学生の頃、アルバイトして貯めたお金で はじめてのエレキギターを通信販売で購入しようとしましたが、当時は条件的にあまり選択肢がなくて、手が出そうだったのは確か鈴木バイオリン社(だったと思います)から出していた19,000円ほどのエレキギターでレスポールタイプかストラトキャスタータイプかの2択でした。
どちらにしようか かなり迷った挙句、いろいろ遊べるからといってアーミング機能(弦のテンションを変化させられる機能)のついたストラトキャスタータイプを選んでしまいました。
その後、改造やら分解やらしていまい、今は残っていません。
今のレスポールを友人から譲ってもらったのは それから10年後のことです。それから時を経て、30年以上、気が付けばペグはそのまま結局、変えてはいません。
それから、ネックのほうですが、セットネックになっていて、ボディとネック部分がネジ等を使わず、組み込み式でジョイントされています。
指板のマークはレスポールスタンダードモデルなので、台形の貝殻状のディテールになっています、これがレスポールカスタムモデルですと、長方形の形になるわけです。
フレットはさすがに所々、摩耗している箇所があるのは否めません。本当はフレットを交換したほうが良いのでしょうけど、ぶっちゃけ躊躇しています。(いろんな意味で)
ピックアップセレクターは、ギブソン定番のトグルスイッチで、ここにもともとあったフロント、リア(トレブル・リズム)の表記された、円形のラベル状のものは取っています。
またレスポール定番のピックガードもついてましたが、ボディーラッカーはがしのために、これも取っています。
ただ、ハムバッキングのピックアップカバーは、2基ともそのままつけております。ここをよく外している人を見かけます。
カバーがある・なしで、どうサウンドが違うか私はよく分かりません。
どこかで聞いた内容で、カバー付きだとメロー(マイルド)なサウンドに、外すとパワフルなサウンドになると言われたりしますが、私はどちらか言うと内部にホコリが入らないように、あと見栄えがスッキリして良い、という理由です。
裏面は手を加えず、元色のレッドサンバースト色のままです、ボディ表面だけですね、サンドペーパーでラッカーを落としたのは、、何故そうしたのかというと、大げさに言えば、世界で一つしかない自分のギターにしたかったからですね、でもミュージシャンなら、あるあるで、よく〇〇モデルとかありますよね。
まあ、実際ラッカーはがしているギタリストはぜんぜんいますけどね、東海楽器さんには申し訳ないですが、これがギブソン・レスポールだったら、この実験は実現しませんでした、よね。
現在は他のタイプのギターも所有はしていますが、劣化の影響すら見えない状態でずっと使えているのはまさに驚きの一言です。
永く付き合っていきたいと思います。
エレキギターに興味ある方がいらっしゃいましたら、こちらのサイトもご参考ください。