秋祭りは終わらない

11月は毎年、地元で秋祭りを自治会で行っており、村おこしの一環としてカラオケ大会、くじ引き、よさこい(踊り)、餅投げ とかを企画しています。

秋になると日本中のあらゆる地域でこういった祭りは いにしえより地域の神様に五穀豊穣を祈願し奉納するという文化がありますよね。

ただ昨今、人口減少や若者の都会への進出など、限界集落という言葉もあるように私たちの住んでいる所も年々人口が減っている感じです。

昔はお盆になると神社の境内の中央にやぐらを建て 盆踊りなど開催していたのですが、若者が地元を離れるため いつしか青年部という部局がなくなり行われなくなりました、これは田舎ではよくある話ですね、。

秋祭りは現在残っている住民によって何とか守られ、続けられているのです。

しかし一方、インターネット技術の進歩によって これからの仕事環境が変わっていく中で都会にいなければビジネスができない(経済活動ができない)という概念は今後崩れていくであろうと見ている方もいます。

会社へ出向き仕事をするのではなく、自宅にてコワーキングできる環境になれば特別都会に住む必要性がなくなるということ、それを謳う人は少なくありません、私もそれを期待しています。

話は戻りまして、毎年 秋祭りはこの地域を守っているとされる神社の境内で行われます。(隣にはすぐお寺もありますけど)

私の方へも半月前、評議員の方からカラオケに出てほしいと依頼がきました、日ごろ仕事が忙しく、地元の役とか何もできていないので、自分にできることであれば、、と断る理由もなくOKしました。

確か去年でしたか、この秋祭りで安田大サーカスのHIROさん(和歌山出身)来ていたそうです、丁度 療養・リハビリ中の期間だったので遊びに来ていたんだと思います。

この辺の方々は農業をされている方が大半で、それこそ秋祭りは五穀豊穣の願いを込めてというのがあるでしょう。

また酒の好きな人が多いので会場に着くと「祭り」の文字を背中にあしらったハッピを身にまとい、みんな片手にビールや日本酒を持ってワイワイやっています、陽気な人たちです。

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私を見つけた人が一升瓶とビニールコップを下げてやってきました、コップを手渡され、一升瓶を注がれます、飲めと言っています。

これは、近所の酒屋で仕込んできた日本酒です、まあこれも祭りの良いところですよね。

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屋台では住民が畑で収穫した作物を仕込んだおでんが振舞われます。

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テレビでも紹介されてましたけど、和歌山県人は根っからのカラオケ好きでカラオケBOXの数も日本の中でトップクラスということです。

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なのでカラオケの出演者はあらかじめ決められてはあるのですが、途中で飛び入り参加もあります、最初は「私なんて、、」という人も他の歌うのを見て火が付くというのも珍しくありません。

最後は恒例「餅投げ」です。

境内にやぐらが組まれており、その上へ餅が入ったタライを男たちが持って上り、そこから餅投げをします。

そのヤグラは普段、近くの倉庫に収納されているのですが、組み立てる必要があるので毎年、バラして、組んで、バラして、、の作業、長老たちはその組み立て方を覚えているというか身についているので どれがどの部分であるかを熟知しているのですが、世代が替わっていくにつれて、段々どうやって組んでいいのか分からなくなる、そんな危惧を持たれたのか、数年前にはなかった やぐらの四隅のジョイント部に4色のラッカーペイントが塗られているのを目撃しました。

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写真では見づらいかもですが、ああこれなら同じ色同士合わせることで組み間違いを回避することができる!さすがです、亀の甲より年の功。

そう言えば地元の方が、今日の祭りにあまり見かけない人が来ているとの声、そうなんですね子供、孫の代が他府県からやって来ているんです。

今後、Uターン、Iターンで若い人が移ってくるという可能性は決して0ではないことを信じ、私はカラオケに魂を込めて歌うのでした。

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